お母さんと子供の写真

※写真は体験談の文章とは関係ありません。

母乳育児体験談

Sさんの母乳育児体験談:母乳拒否扁

私は、出産後には必ず母乳は出ると思っていました。もし出が悪くても、別にミルクでもいいかと考えていたのですが、いざ出産し我が子を見た時、自分の母乳でこの子を育てたいと強く思うようになったのです。
しかし現実は思うように行かず、お医者さんからは「これは出るいいおっぱいだよ」と言われても、「おっぱい足りない!」と言うかのごとく娘は大泣きし、ミルクを追加する毎日。どうして出ないんだろう?何がいけないんだろう?と悩みました。
乳児健診などで母乳のことについて相談しましたが、「出なければミルクに切り替えて」、「朝・晩は母乳で、日中はミルクにしてみて」、「2ヶ月間混合でも母乳を与えることが出来たのだから、それでいいのでは」など。私が求めているような返答はなく、私は娘を抱いて泣いてばかりいました。しかも、それに追い討ちをかけるように、激しい腹痛に襲われた私。内服治療の為、一時母乳を止めざるを得なくなったのです。
治療を終えいざ母乳と思った頃には、滲む程度しか母乳が出ていません。娘もおっぱいに口をつけず、えびぞりになって泣き叫び、しまいには私が抱き起こすだけで全身をばたつかせ暴れ出す始末‥。完全に母乳を拒否されてしまいました。
嫌がる娘に、無理してまでも母乳を飲ませるべきか?いっそミルクにしてしまおうか‥。でも母親だからこそできる“おっぱい”をこの子にあげたいという思いも強く、なかなか諦めきれずにいました。
なでしこ母乳育児相談室の存在を知ったのは、そんな時でした。力になってもらえるかもと早速伺ったのは、間もなく3ヶ月になろうという平成13年6月のことです。
既におっぱいの機能は低下し、塩味の母乳。初めて自分の母乳の味見をした時とても驚き、これでは娘も嫌がるはずだと納得。いろいろ指導を受け、とりあえず乳首に口を付けることから慣れさせて様子を見ていくことになりました。
嫌がって泣く娘。それを見て私も泣き、本当に試練の1週間でした。 おっぱいを拒否されるのは母親としてとても辛いことでした。
それがなんと、1週間後のことです。抱っこもおっぱいも嫌がらなくなったのです。母乳にも少し甘味が出てきました。これを機に、私は母親としての自信を、少しずつですが取り戻すことができました。しばらくは混合だったものの、次第にミルクの量も減り、ついに、母乳だけでお腹がいっぱいになり、ミルクがいらなくなったのです。
最初に泣いて母乳育児相談室を訪れてから4ヶ月。毎日何度も授乳しているうちに、自分でもびっくりする程、立派なおっぱいに変身していたのです。100%母乳の日々。夢のようでした。

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