なでしこ母乳育児相談室
母乳育児を成功させるための10か条
第1回【母乳哺育について】/第2回【母乳哺育って母親のエゴ?】/第3回【夫の理解と協力】
第4回【直接授乳困難 -part1- 】/第5回【直接授乳困難 -part2- 】/第6回【体重増加不良】

おっぱい通信 第3回

【 夫の理解と協力 】

 Sさんとの出会いは、2003年の秋。低出生体重児だったお子さんより一足早く退院したSさん。一生懸命搾乳を続け、その甲斐あって母乳分泌は順調となり、お子さんも1ヶ月ほどで退院出来ることになりました。ようやく赤ちゃんに直接授乳が出来るようになったわけですが、なかなか吸い付いてくれず、そうこうしているうちに左の乳房がガチガチに張ってしまい、知人の紹介で相談室へやって来たのが始まりでした。
 Sさんのおっぱいはトラブルが多く、最初の頃はよく詰まってしこりが出来ました。白斑にも悩まされたものです。「良くなったと思えば、また詰まる。もう辛いから止めたい。」そう言われた時、彼女の辛さを知っているだけに、ミルクより母乳の方がどんなに良くても、“頑張って続けて”と励ますことはとても出来ませんでした。「止めたければ、いつでも止められるから。」私が言えたのは、こんな薄っぺらな言葉だけだったように思います。ある日、また乳房の痛みに顔を歪めているSさんに対し、ご主人がこんなことを仰ったそうです。「それでもおまえは頑張りたいんだろう。おっぱいを続けたいんだろう。だったら、俺の出来ることは何でも協力するから、出来る所まで頑張ってみたら!」 Sさんからこのお話を伺った時思わず涙が込み上げてきて、一緒に泣いてしまいました。Sさんのみならず、私もご主人の言葉に救われたように思います。
 Sさんはご主人の理解と協力があり、2005年の春に無事に断乳なさいました。良いことばかりではありませんでしたが、母乳育児をやり遂げたSさんの表情は清々しく晴々としていて、なんだか“母は強し”のイメージにピッタリでした。
 夫の育児参加とは、ミルクを与えたりおむつ換えだけではないと思います。子育てについて夫婦で話し合い、お互いの考えを理解し尊重し合うことも大切だと思います。自分が出来ること、役割を果すべくベストを尽くす。それもありだと思います。お父さんの言葉掛け一つで、お母さんの心は晴れたり曇ったりするものです。世のお父さん方、お母さんのことも見てあげてくださいね。

 

メニュ→|トップなでしこ母乳相談室について私の略歴母乳のいいところ母乳育児を成功させるための10か条お父さんへのメッセージ| 
         |母乳育児体験談ミニ写真集今月の予定|おっぱい通信|

 


Minori Co,Ltd